505 につめ込まれた匠の業と魂。
ニュー・ヴィンテージならではの
ロマンを大解剖。
ジーンズの顔ともいえる金属製のボタン。ウエストをしっかり留める役割を果たし、経年変化によって独特の風合いを生み出す。使い込むほどにくすみや傷が増し、味わいを深めていく。
「耳」とも呼ばれる、デニムの端のほつれ止めがされた箇所のこと。一般的に赤いラインが入ったものは「赤耳」と呼ばれ、裾をロールアップして穿くのは、セルビッジデニムならではの醍醐味。
デニム生地と縫製糸の縮率の違いにより自然に生まれる立体感のあるシワ。
「レザーパッチ」とも呼ばれ、一般的にブランドのロゴやデニムの型番が記されている。デニム同様にエイジングや風合いの経年変化を楽しむこともでき、まさにロマンを体現するパーツの一つ。
ポケットなど負荷のかかりやすい部分につく金属製のパーツ。トップボタン同様にブランドロゴが刻印されていることが多い。
ウエスト部分に縫い付けられたブランドタグ。デニム同様に穿きこむことで経年変化を楽しめる。
ジーンズの後ろ姿を決めるパーツ。デザインや形状がブランドの個性を現し、Wステッチはエドウインの象徴。長年愛用すると擦れや色落ち、アタリが出て、独自の表情へと変化。
補強のためにバックポケットの内側に縫い付けられた布。負荷のかかりやすい箇所に施される。表からは見えないが、長く穿き続けるための工夫が詰まっている。
太もも付近にできるシワ状の色落ち。着る人の動きに合わせて少しずつ刻まれていき、時間とともに唯一の模様が生まれる。
写真のようにアウトシームなどに現れる色落ちのこと。セルビッジジーンズであるかどうかはここを見れば一目瞭然。
バックポケットの端に縫い付けられたブランドを象徴するカラーのタグ。デニム生地同様に穿きこむことによってほつれたり色褪せたり経年変化を楽しめる。
膝裏に刻まれる蜂の巣状の色落ち。穿いたときの脚の曲げ伸ばしによって生まれ、使い込むほどにくっきりとした陰影を生むので、穿く人のライフスタイルをそのまま映し出していく。
ポケットの内側に使われる白い布地。40~60年代のデニムにも使用されていたヘリンボーン生地を使用。
紡績から加工まで、全てを東北の自社工場で製造。
産地、繊維の長さや太さなど、
それぞれ異なる特徴を持つ原綿をあえてブレンドし、
ヴィンテージライクな奥行あるムラ感と
美しい退色の妙味を生み出す。
デニムの基となる原綿を俵状に固めて工場に運び、繊維の長さや太さだけでなく品種ごとに異なる色みを最適な比率でブレンドする。
不純物を取り除き、徐々に引き伸ばし撚りをかけて均一な太さの糸を紡ぎ出していく。ジーンズ1本を仕上げるには約1kgの綿が必要。
ロープ状に束ねた糸を染料に浸し、
引き上げる工程を繰り返すロープ染色。
空気によって酸化、発色するインディゴの特性を活かし
考案された伝統技法のひとつ。
還元させた染料が空気にふれ酸化すると青色に発色。染料にくぐらせた回数、引き上げ時に空気に触れた時間で色みの濃さが決まる。
芯まで染まらない「芯白」の糸こそロープ染色の最たる特徴。表面が薄っすら削れ芯が露わになるとデニム特有の退色感が生まれる。
セルビッジデニムは
旧式シャトル織機によって生まれる。
ゆっくり丁寧にシャトルを往復させながら織ると
表情豊かなデニム生地が完成する。
ボビンに巻き付けた緯糸を左右に往復させながら経糸へ打ち込む。独特な凹凸感と脇に残るセルビッジがシャトル織機仕様の証。
豊田自動織機社製「G9」は、24時間フル稼働でも1台120mほどしか織ることができないが、現行織機で再現できない風合いが魅力。
生地が、1本のジーンズの姿へと
生まれ変わるスタートライン 。
ここでは匠の業による無駄の排除とミリ単位での
緻密な縫製が徹底されている。
長さ25メートルのデニム地を30回折り込み、計60枚の生地を一気に裁断。求められるのは経験値で培われる正確性。
効率よりもクオリティを優先する505は、内側の縫製部にもロックミシンを使わず、昔ながらの折り伏せ縫いで丁寧な仕上げに。
穿き込まれた風合いこそ、
ヴィンテージジーンズ最大の魅力。
最新テクノロジーと熟練の手作業による
エイジング加工により、
ニューヴィンテージがつくられる。
デジタル処理されたデータをベースにレーザー照射し、本来なら穿き込むことで生まれるヒゲやハチノスの表情を表面に焼きつける。
ヴィンテージと遜色ない自然な風合いへと馴染ませるシェービング加工。均等な品質は、手作業による緻密なテクニックによるもの。
加工行程の最終段階。
デニム生地の縮率を緻密に把握し尽くした職人による、
長年の経験をもとに
思惑通りの風合いへと仕上げていく。
エイジングと色調整の最終段階。100~150本ほどのジーンズを、大型ワッシャーを用いて一気に洗い上げ、退色感を均等に馴らす。
プロダクトの顔となるペーパーフラッシャーが縫い付けられるのは、最後の厳しい品質検査をクリアすることができたジーンズだけ。
40’s から60’s の時代感を踏襲した
スタイリングを楽しめるラインナップ。
各年代にインスパイアされた
3種類のシルエットがラインナップ。